令和五年 癸卯歳 不傳庵宗実家元御好 「朝日焼茶碗」 十六世 松林豊斎 作
【みどころ】
本年は朝日焼、松林豊斎作の作品となります。お家元のご指導をいただき、今迄に取り組んでいなかった古い遠州公時代の作風に初めて挑戦されました。まず、新しい試みとして茶の木灰を用いた釉薬を使用し、通常より鉄分の多めの粗い土を用いました。この土と木灰の釉薬の調整により胡麻土という黒い斑点がところどころに見られるようになり、古い朝日の特徴を再現しました。
大きく大胆な箆目は正面に二つこれは兎の両の耳を思わせ、背面にもひとつ入れ、見込は深く内部には白土で力強い内刷毛を施している。見事に遠州公時代の朝日を彷彿とさせる茶碗となりました。なお、高台内の「朝日」の印は、不傳庵宗実家元の字形を頂戴したものです。
寿ぎの新年に向けて、お点初やお初釜に、または茶会にと、後ろ足が長く登り坂を走るのが得意な兎にちなみ、行く末も斯くあれと願いをこめて、来たる佳き年にお使いください。 (か)
寸法
口径12.5cm
高さ8.7cm
箱 共箱(宗実家元書付)
※茶碗により釉調や造形・寸法など多少の違いがありますのでご了承ください。
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