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綺麗さびと裂のたのしみ



 名物裂は、名物茶器に付属して、それを装飾したり、保護したりする目的で鎌倉時代から江戸時代中期にかけて渡来した特定の染織物で、主として中国の宋元および明•清の絹織物や南蛮渡来(中央アジア・ヨーロッパを含む)の絹・綿織物で、金襴、銀蘭、モール、印金、紗金、緞子、紗、錦、間道、占城、更紗等から当時の茶人たちの見識で選ばれたものです。

 小堀遠州公の洗練された感覚は、中興名物の選定をはじめ、多くの好み物に表現されていますが、特に茶陶においては全国各地で指導にあたり、切型を送って好み物をつくらせ、さらに国外にまで注文しています。また、指物や細工物にも好みが多く、名物裂では遠州鍛子をはじめ、多くの名物茶入の仕覆や挽家の仕覆に好みがうがわれます。遠州公は茶入の仕覆などを作る際に余った端裂を張り合わせて装丁した「文龍帖」という裂の手鑑を造りました。当時渡来する裂は非常に貴重であり、端裂でも大切にする遠州公の裂地に対する執着心をうかがい知ることができます。

 ギャラリーきほうオンラインショップでは11月の特集として「綺麗さびの裂」展をギャラリーきほうと併催して行います。名物裂を模して作られた数寄屋袋・小風呂敷、宝石入など、お気軽にお持ちいただける商品を多数ご用意しております。商品は掲載を順次増やしてご紹介させていただきます。

 日本古来より伝わる模様と染織の美しさ、この機会に是非ご覧いただきショッピングをお楽しみいただければ幸いと存じます。

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